沙波羅 或珂の囁き。

『創作』をメインに日々の出来事を語って参ります。

【龍と苺】

 

『響 ~小説家になる方法~』で一躍ブレイクした、

柳本 光晴氏による作品です。

 数は少ないですがワタシは古今の

【将棋漫画】でトップクラスの出来だと想いますね。

 兎に角、『話のテンポが良い』『無駄な描写が一切無い』

コレに尽きると想います。

 その主な理由はやはり【将棋しかやってない】からでしょう。

 意外かも知れませんが「3月のライオン」でも「ハチワンダイバー」でも

【余計な描写が多い】んですよ。

(恋愛要素とかラブコメとか人情話とか親との関係とか

店の経営とか出来もしない【虐め問題】とか)

『将棋』がメインなのだから【将棋だけやってれば】良いと想いますがね、

結構この『当たり前』の事がヒット作ほど抜けていると想います。

 

 あとコレは個人的な意見かも知れませんが、

『将棋の描写』なのに【イメージ映像】とか【バトル演出】を入れるのは

【逃げ】だとワタシは想いますね。

 ソレだと余計に【一体何がスゴイのか?】解らなくなる。

あくまで『キャラの言葉と説明』で描写するのが正統だと想います。

 

 今週に入って【思わぬ事態】が飛び込んできましたから、

あぁ、コレはこの作者【引き延ばしする気】はないな、

【ストーリーたたみに入ってるな】というのがよく解りました。

 最近ではもう殆どいないんですよね、

【最初から最後まで決めていて全てその通りに描く作者】

というのは。

 元々【漫画が上手い】方なのでその意味では

これからのクライマックスに期待しています。

 

 恐らく主人公は最後まで【棋士】にはならないでしょう。

逆にこの娘が【何十年も将棋を続ける】という事の方が

想像つきませんね。

 或いは、永世名人になった20年後の斎藤 蓮の前に、

【赤髪セーラー服の少女】がいきなり現れて終結だと想います。